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塾長メモ⑨ 年長の夏

『年長の夏』はロケットスタート!!
子どもたちは生まれてから、5歳半ごろまで脳の急速な成長がありました。今は全体の85~90%が形成され、これから20歳ぐらいまでに熟成されながら残りが育って行きます。また、使わなければどんどん退化していくのも脳の特徴です。特に今の時期から12歳ぐらいまで、知識の超吸収期と人間性の定着期に突入します。ほぼ脳が出来上がる6~8歳頃(まさに今)が一番やわらかくて、吸収力と、そして人格形成に関する影響力の一番大きい時期になります。
ある意味、一生初のロケットスタート期がこれから始まります。
また、個々が向かい合わなければならない課題に取り組むには絶好の時期でもあり、子どもの全体的な成長に全てを捧げる価値が充分にある時期です。一つ一つの壁を乗り越え、一生ものの強い精神力を養いましょう。梅雨が明け、夏本番になると子どもたちの体力気力が更に全開になります。年長の夏を制し、合格とその先に続く学力の向上にむけて頑張りましょう。
●確認事項
  ・合格イメージに達しているか、目標まであと何が必要か確認しましょう。
   →残り3ヶ月で達成したいチカラの棚卸しをしておきましょう。
  ・夏の過ごし方イメージやスケジュールを作成しましょう。
   →夏休みがある人も無い人も同じ時間を過ごします。
どう工夫するのか?7月の前半のうちに8月末まで日々の細かいスケジュールを組み立てましょう。
・願書に写真が必要な学校を受ける人は写真を撮っておくようにしましょう。
・併願校はありますか?併願校の願書はいつ取りに行き、いつ練習し、いつ清書しますか?
・面接はどういう服でどんな髪型にする?本番の日程は?練習はいつする?
(私学の場合、早い面接の学校は9月の第1週や2週に面接開始。)
→直前の付け焼き刃はオススメしません。無駄な動きを招きます。
    2~3ヶ月前の今から9月10月11月のイメージを頭の中に作り始めましょう。
■夏期講習の前に
約40日間の夏休み。目標を持ち、意欲と努力を維持した子は、受験を制します。
秋の受験本番に向け、悔いの残らない充実した40日間にしましょう。
  →何を目的に、何を実行するのか?夏休みのイメージは出来上がっていますか?
●約束を決めましょう
『時間』と『約束』をキーワードに夏休みのルールを子どもと決めましょう。 起きる時間、寝る時間、プリントをする時間、絵を描く時間、工作をする時間、親と遊ぶ時間、自由時間、習い事の時間、お手伝いをする時間等です。ルール表を書き出して壁に貼っても良いし、スケジュール表を作成して出来たらシールを貼るなど工夫して、『時間の使い方』と『約束の大切さ』を教えていきましょう。何をするにしてもダラダラではなく、今自分は何を目標に、何を頑張らなければならないのか、メリハリを付ける心構えを、親が持たせて下さい。
また、夏のおでかけなど、楽しい予定を事前に子どもに伝えてしまうと、そっちに意識が集中して勉強がはかどらないという落とし穴もあります。楽しい予定は直前まで子どもには黙っていてください。当日に『今日は○○に行くよ!』と言ってあげる方がサプライズ効果も上がり、脳に好刺激です。
●夏休み中の学習方法
夏休みの家庭学習は、習慣としての繰り返し効果が非常に期待できます。
特に連続講習時は、『その日のうちに講習内容のポイントを復習する』事です。大変だと思いますが、きっちりやりきって、やり遂げた達成感を親子で確かめ合ってください。復習中心の家庭学習を行いましょう。夏期講習の無い日は、遊ぶ時間と勉強する時間のけじめをしっかりつけてください。最低でも60分は集中する習慣を付けましょう。今までの復習や志望校別出題分野を子どもの習熟度に合わせて行いましょう。
絵画工作なども毎日取り組めると理想ですね。
●ゼミ受講の前後で気をつける事
 講習を受ける前後の時間は、つい仲良しの友だちと時間を費やしてしまいがちです。
 講習後、ゼミのお友だちとアイスクリームを食べる→騒いでいる子ども達そっちのけでお母さん達は立ち話。この行為だけでもすぐ1時間は経ってしまいますね。何も生みださない、全く意味のない時間です。さようならをしたら即、別々に帰るよう心がけましょう。
●講習受講前後の言葉がけ
 子どもが自分のやるべき課題を理解し、克服しようとする意思と意欲を持って受講すれば、それが一番理想です。しかしほとんどの場合は、大人が促してあげなければなりません。ご父母が受講前に『今日頑張る事』をしっかり伝えて送り出してあげましょう。
また、授業後のお小言というものは、大人側の責任逃れ行為です。気をつけて欲しい事は、あらかじめ授業の前に子どもとの間で約束しておくべきですね。(嫌な気持ちを翌日引きずると、せっかくの連続講習の効果に繋がりません。)
●良いルーティンに気づき、意識しましょう。
一般的には、プロスポーツ選手などが、精神集中の為に儀式として行う【ルーティン】
実は我々も無意識に毎日【ルーティン】を行っています。朝、カーテンを開けて背伸びをする、寝る前に歯を磨く、1日1本バナナを食べる、植物に水をやるなど、全てが自分の1日の良いパフォーマンスの為の【ルーティン】なのです。この場合、特にペーパーの力を発揮する為、模試や授業、家庭学習の前に、何気ないいつもの行動を取り上げて、繰り返し、ぜひ【良いルーティン】を見つけ、実行するクセをつけてみましょう。
秋の本番に向けて、この夏に【良いルーティン】に気づくのです。
●体力の次に、強い精神力がこの先の学力を上げます。
子ども大人関係なく、実力を上げる最大のコツはとにかく体力、そして強い精神力を養う事です。
図太い精神力を持っていない子どもには励ましの言葉をかけながら親子で乗り越えましょう。どんなに時間がかかっても必ず1歩1歩前進します。我が子がすぐに音を上げるタイプの人間ならば、生んだ親として責任を持って正してあげるべきです。古い教育論に、『子どもはのびのび育てればよい』というのがあります。今は時代が違います。意味を取り違えてのびのびとほったらかしに育てたら、ただ『楽な方を選ぶ人間』に育ってしまうだけです。目標を持たせ、頑張らせる部分があってこその、『のびのびさせる』です。それを正しく知っているのが優れた親と言えるでしょう。強い精神力を養い、目標に向かって頑張る力は一生ものです。それは若いうちに身につけさせるのです。
脳の熟成期のスタートとなる6歳の夏、吸収力が断然に上がるこの夏は、全ての心構えを定着させていくために、もってこいの大チャンスなのです。脳は使い続けることで終わりのない進化を続けるのです。

塾長メモ⑧ 努力と成功の因果関係

◆努力と成功の因果関係◆
これから子ども達に、『目標に1歩1歩近づいて行く事=成功』であることをしっかり伝えていきましょう。一般的に幼少期の血のにじむ努力というものは成立しにくく、精神的に未熟な子どもにとって、手にマメを作りそのマメが破れても痛さをこらえ、尚やり続けると言う事はほとんど期待できません。
一般的に成功とは、ある目標を達成できた時のことを言うのだと思いますが、登っているのか下りているのかわからない螺旋階段のような幼児期は達成することではなく、『1歩近づく事こそが成功である』と教えてあげましょう。時に具体的な努力をしていなくても目標達成できる子もいます。ただしそれは本当の意味での成功と言って良いものか、判断はそれぞれですが、持ち合わせていたチカラがもともと高かったとか、運がよかったという捉え方もできますし、そんなものはただの通過点に過ぎない場合がほとんどです。何かを乗り越え、進化と成長の先にある目標達成こそ真の意味での成功と言うべきでしょう。幼児期の受験は個々に配られた能力カードはけっして強いものではありません。与えられたカードをいかに有効に生かしていくかは今のうちは大人側の力量です。
子どもに経験させたい成功とは、『今の自分を1歩超える事を積み重ね、その積み重ねの先に目標を達成できた事』であると思います。老若男女問わず進化する人間全てに共通している『努力できる素質』です。誰にでも備わっているはずですが、もって生まれた性格や育った環境、体力など様々な要因で個人差は生じます。当然ですが、能力は平等に備わって生まれてきていません。限界を感じた時にその限界値を超えるためにどう踏ん張れるか考え、実行する事こそ、正しい努力の定義でしょう。マメもできない素振りでは努力とは言い難く、マメが壊れた時に踏ん張ることこそが真の努力です。努力≠快適です。しかし努力のパワーの源に『楽しさ』や『興味』は不可欠です。楽しさと言うのはおもしろおかしい事ではなく、努力の対価に対する興味深さや自分が進化するおもしろさに気づくことでしょう。もう一つ、『支えてくれる人の存在』も大切です。大人ならば支えてくれる人がいなくても、努力自体を強い精神力で出来る人も多いと思います。支えてくれる人は努力に勢いをつけてくれます。努力の行き着く先に1ミリでも進化があれば、必ずそれは成功へと導かれていくのです。目的の達成まで1ミリの進化を根気強く継続する心意気が若い時期に備わると、その子の人生はとても有意義な人生になるはずです。過去の偉人や成功した人々の、『諦めない限りは失敗ではない。』という類の格言はたくさんあります。1ミリの進化の積み重ねこそ、幼い我が子に伝えたい大切な習慣です。目に涙をためて、歯を食いしばって努力している我が子を見るのは胸がつまりますが、その瞬間こそ、親から見て一番喜ばしい姿であることを忘れないでください。毎年合格に導く親の信念は共通して鋼のような強さです。今こそ意地を見せるときです。秋の試験本番に向け、鬼にならなければならない時があるとすれば、それは今ですよ。『前向きな学習管理』という意味で子どもをしっかり指導していきましょう。

塾長メモ⑦ 子どもに影響を与える物

良くできる子の生活の特徴に、【食事】【睡眠】【スマホ】【遊び】【躾】【親の管理】という主な6項目があります。
分かりきっている事のようですが、万が一分からない方がいらっしゃった場合のことを考え、念のため今回のテーマとしてお話しさせて頂きます。
 まず食事ですが、決まった時間に3食たべる事、まずくてもちゃんとおふくろの味である事、野菜・海藻・魚・味噌などの発酵食品を多めに摂ること、お茶(水)を飲むことを優先して欲しいと思います。なるべく避けて欲しい物は、加工食品・白砂糖・獣肉は少なめに・ファストフード・ジャンクフード・甘い清涼飲料・朝食を食べない・間食が多い・スナック菓子です。たまに食べる程度なら悪影響はそんなに無いと思いますが、このように子どもの脳と成長に悪影響を及ぼす食生活の代表的な物を頻繁に、それこそ毎日いつも与えているご家庭ではまず受験に挑む以前の問題であると言い切ります。ご両親がスマホをいじっている時間をぜひ食事の充実に変換できるように努力しましょう。
 次に睡眠ですが、夜9時以前には必ず布団に入る習慣を小さいときからつけておきましょう。生活習慣の土台は食事と睡眠です。眠くなくとも布団をかぶって目をつむるよう躾けるように心がけて下さい。10歳までは睡眠時間を最低9時間以上充分にとりましょう。テレビ・スマホ・ゲーム・パソコン・マンガなどの娯楽は、与えてほったらかしておくのでは無く、親の監視下の元1日1時間以内の約束を守らせて下さい。そもそも小さいときからスマホやゲームを自由に触れる環境がある事自体おかしい事である事に気づきましょう。そして親自身もスマホは1日1時間を守って下さい。今しか出来ない貴重な子育ての時間をスマホやゲームに費やすのはもったいないですよ。親が一緒に遊んであげていないからゲームやスマホに頼ることになるのです。今の時代は親との遊びの中で思考力や理解力、判断力や言語を習得させて行かなければなりません。本を読み聞かせ、イメージ力の強化をする事こそ幼児の大切な勉強です。古い価値観を全て否定するのでは無く、良い物はしっかり残し継続していきながら時代に合わせた教育の進化を心がけていきましょう。
 最後に躾と親の管理ですが、お手伝い・言葉遣い・好き嫌い・態度・わがまま・自分勝手など最低限の躾もできていない子どもに高度な学力と学習能力を問われる難関校受験は到底無理な話になります。運良く小学校受験で合格出来ても中学受験や大学受験では積み重ねが実力の差になる今の受験事情の中ではそこが一番大きな壁になる事が明白です。まず子育ての面倒くさいと思われる事にしっかり向き合う覚悟を持っていきましょう。時代は超二極化の世の中になっています。親が自分の時間を優先しすぎて子育ての面倒くさいことから目を背ければ、洗練された能力を必要とされる世界では、いずれ少々地頭が良いくらいでは太刀打ちできません。
 子どもが言うことを聞かずに指導・教育で手を焼いて悩んでおられるなら、まずは食事と睡眠時間、遊びと躾を見直す事が優先でしょう。どんなに良い塾に行っても時間とお金の無駄になりかねません。

塾長メモ⑥ 子どもと向き合う

 1の努力で10の成果を得られる人、10の努力でちょうど10の成果を得られる人、10の努力をしていても、1の成果の人、ひいては1の成果すら得られず、逆にマイナスになる人までいます。小学校受験に限らず子どもの精神年齢や発達段階により様々な様相がある中で受験準備の初期~中期段階で脱落する人は珍しくありません。どれだけ素晴らしい努力が存在しても、年齢を問わず、親と子どもの精神年齢が幼ければ幼いほど、その努力の積み重ねは結果に反映されにくい物なのです。この場合10の努力で5~6の成果が出れば大成功、3~4の成果で御の字、10の努力を積み重ねてようやく2の成果を得るのが普通と考える事です。10の努力で8とか9の成果が得られる事はほとんど無いと心に据えておくことがまず基本姿勢です。
 ただし、【揺るぎなき信念】を持って子どもと向き合っていれば、それまでの無駄に終わったと思われる努力は後から次々に芽吹きだし、5の努力で6~7の実りを得る事もできる奇蹟の時期を迎えることも出来ます。それまで螺旋階段を上ったり下りたりしていた子どもの成長も、エレベーターで一気に10階20階まで上がれるようなスピード進化に変わり、費やした時間と労力を取り戻す事が可能になるでしょう。年長の7月までにこの長くて暗いトンネルを抜け出す事ができれば時間は充分に残っています。だいたいどなたもトンネルの出口は7月くらいに見えてくる物ですが、いつまでも光すら見えない人の主な特徴は、子どもの性格や幼さにより自律に時間がかかっている事、親自身も精神年齢が低い事、家族の協力を得られていない事などが当てはまります。子どもが自覚をし、親の精神年齢が高く、家族の協力に恵まれていて、適時的にアドバイスをしてくれる第3者がいれば、受験準備は勝利に向かって着々と進んで行くでしょう。トンネルはいずれ誰にでも訪れる物ですので、自分達の成長を楽しむ時間に置き換えて気を楽に過ごしてみましょう。

と、ここまではよくあるお決まりの文句です。
家庭環境などを含む様々な境遇で一筋縄ではいかないケースも多いのも事実です。結局は精神論に行き着きますが、今回は子どもとの向き合い方について、少し踏み込んだ話をしてみたいと思います。

 まずは子どもに対して成長や結果を期待しない、焦らない事です。負のスパイラルに陥る方々はとにかく目先の結果にこだわる傾向があります。人間の成長において簡単に1+1が2になれば誰も苦労しません。子どもに合わせて1+1をどれだけ待ってあげることが出来るか、なぜ1+0.1の積み重ねが出来ないのか。
ここで言う、0.1とは勉強をすることだけでは無い事は言うまでもありませんね。子どもと一緒に愉しめるレクリエーションで時間を共有していますか?親の精神コントロールが結果に8割以上影響します。子どもは幼くて当たり前です。自分自身を律することが出来ない親が自分自身の子どもを律し、受験に挑むなど出来るはずがありません。ただ、それが出来る事が当たり前とも言いません。月並みですが大人も子どもも例外なく全て幼いのです。教育や育児は、子どもも親も塾の講師も全てに関わる人の【共育】であり【育自】なのです。それぞれ【自分が変わらなければ】と気づき、過去にこだわらず目の前の未来を見据え、我流で良いので【揺るぎなき信念】を携えて前に進む事が重要な第1歩になります。長いトンネルとは、受験だけで無く人生の岐路で必ず現れる【自分が進化する為の入口】なのです。目先の結果に強くこだわる性格の方は充分気をつけて下さい。
 親子で共有できる愉しいレクリエーションというものは一言に【遊び】でくくらず、心と言葉のコミュニケーションを伴わせてこそ、効果的なレクリエーションになるとご理解下さい。アジュライトでは、心と言葉のレクリエーション授業を通し、毎回子どもたちに心の進化の大切さをうったえかけています。ではその内容を考える時、まず1番何を優先していると思われますか?誤解の無いように、子どもたちの成長を願っているのは言ういうまでもありませんと付け加えておきますが、実は授業を行う私自身が愉しむことを優先して考えています。授業でも1番愉しんでいるのは私自身かもしれません。私自身が楽しくなければ子どもが楽しいわけがないという理屈です。おかげさまで特に年長クラスの授業は子どもたちが楽しすぎてしょうがないという意見を多く頂きます。今子どもたちは教室で心と言葉のコミュニケーションを通し人間力を着々と上げています。しかし、教室では絶対に出来ないレクリエーションがあります。それは、心の進化の土台にあたる【安心】を与えるレクリエーションです。安心というチカラが豊富な子どもは遺伝子や能力に関係なく素晴らしい伸び方をします。子どもにとっての安心とは、言うまでも無く親です。所詮他人では与えられない力ですね。今の我が子にとって、世界中の誰よりも安心できるのがあなた自身であること、親でなければなりません。ただし、前述したとおり大人だって未熟で充分な知識もありません。更に精神年齢が低く子どもと同レベルでお互いの足を引っ張り合っているだけの関係だと、受験準備などしても負のスパイラルに陥ってしまうことは明白ですし、合格にはほど遠くなってしまいます。ただそれも進化のための必要性と必然性から生まれてきたトンネルですので、チームが成長する大チャンスなのです。ピンチになった時こそ、今がチャンスだと気づく前向きさがあれば、受験だけでは無く人間は何でもできるのではないでしょうか。その原動力はまぎれもなく家族という安心のチカラでしょう。
話を戻しますが、親子で一緒に行うレクリエーションは、必ず親自身が楽しめるテーマで行いましょう。それが1番理想的なレクリエーションです。冒頭で述べたように、幼児に対して1の努力で1の結果を導き出す事はとても難しい事です。母親へのフォローも同じで、1のフォローですむ方もいれば、10のフォローで足らない方もいらっしゃいます。何よりも【自分で気づく事】が1番納得できる結論に辿り着く為のポイントです。少々方向性がズレていたとしても【揺るぎなき信念】をもって事にあたれば、修正すべき時に素速く気づく事ができます。

 なかなかうまくいかない受験準備で子どもと向き合う事ができない人の特徴とは、物事を冷静に考えられない、幼い子どもと同レベルの親がそこにいるからなのです。全てのご父母と子どもたちに共通したエールをおくるとしたら、『あなたが決めたことに【揺るぎなき信念】を持ち、弱音を吐きながらでも、ひたすら頑張り続けよ。』と言わせて頂きます。安易に楽な方法やうまい話に期待せず、子どもと向き合いながら、自分自身と向き合うのです。目標を持って突き進めと言う言葉をわかりやすく言うとそういう事だと思います。

 叱られたり、誉められたり、喜んだり、悲しんだりを繰り返しながら子どもの精神年齢は上がっていきます。誉めてばかりでは進歩も乏しく、叱ってばかりでは自己肯定感の乏しい人間になります。子育ての落とし穴とは、よくある育児書に書いてあるような理想論を鵜呑みにして我が子の子育ての本質を見抜けない所にあるのです。そして叱ることよりも誉めることよりも自分と子どもとの理想的な距離感を保つため、心と言葉のコミュニケーションの豊富なレクリエーションを繰り返しましょう。小さい子どもを受験に向かせる意味でも、長いトンネルを抜け出す意味でも良い気づきときっかけが得られるはずです。

塾長メモ⑤ 4月に考える事

4月に考える事
●時間とは、【与えられた寿命・いのち】です…。
受験本番まであと7ヶ月です。『まだ4月だから…』と考えていると、『気がつくと9月…』になっています。
秋の本番はすぐに来ます。『自分』との勝負に加え、これから先は、『時間』との勝負も追加です。
使える時間も平等ではありません。一日のうち、子どもの勉強指導にお母さんが3時間付きっきりで見てあげられる家庭もあれば、ご父母の仕事が忙しく、無理矢理時間を取ってもせいぜい20分しか取れない家庭もあります。しかし、意識の仕方ひとつでそのちょっとしか取れない20分間を『生産性の高い20分間』に変える事は可能です。『自分に克つ』『時間に克つ』と言うのは、『自分の寿命をどれだけ有効に使いこなせたか』によるものです。時間という概念の捉え方は人生にとって重要な意味をなします。例えば30分自由に使える時間があったとすると、こう考えて下さい。【限られた自分の命のうち、30分の命をどう使うか?】
誰にでも与えられている『1日24時間という命』。考え方次第で、『魔法の時間・奇跡の時間』となります。ダラダラとやるのではなく目的を持って動きましょう。何をするか迷ったときは子どもと一緒に春を探しに散歩に出かけてみましょう。車や電車は使わずに足で歩いて行くだけでも良い運動になりますよ。

●【親の楽は子どもの損】
親も人間ですから、やっぱり自分が楽に、なるべく負荷を少なく受験準備したいものですね。
しかし、いつの世も親が子を教育するとき、【親が楽な道】を優先してしまえば、必ず子どもが損をします。
何かを得るためには、何かを犠牲にしなければなりません。家事や仕事で忙しいとは思いますが、強い心をもって子どもと向き合い、親としてできるサポートをしてあげましょう。
点数重視の受験において、不合格原因トップは、子どもが精神的、技術的に伸びきらなかった事です。この場合、やはり、『あとでやる』『子どもがまだ幼いから今は様子を見る』という、【結局は最後まで何もやらない行動パターン】の方々に多いです。その考えでは9月10月ギリギリで穴埋めするだけなので、結果的に差は埋まらず、ほとんどやっていないのと同じになります。積み重ねてつける力と自分達を信じ、できる事のちょっと上を目指し頑張りましょう。

●『思い込み、努力を実践する事の重要性』
『うちは○○小学校がダメだったら、公立の小学校でいいわ。』
このような言葉は、冗談でも言葉に出さないで下さい。今まで言っていたのなら今日からやめましょう。愛するわが子にとても失礼ですし、言葉は言霊となり現実のものとなります。1校受験の方は、『ダメだったら~。』などとは言わずに、『何が何でも絶対合格するわ!』に言い変えましょう。人間の強いイメージに伴う行動は、夢を現実にできる、あるいは夢に限りなく近づく作用があるのです。イメージ力の乏しい親子やマイナスなイメージしか出来ない親子にならぬよう、まずは、わが子は第一志望の学校に行くのだ!行けるのだ!と思い込み、具体的努力を積極的に行う事を4月の第1歩にしましょう。目標を提示し、自分達を信じて努力を実践する時が今まさにやってきました。

新年度特別マザーリング 算数の得意な子 

『算数の得意な子』

我が子の姿勢はどうですか?背もたれに寄っかかったり、肘をついたり、足を組んでいませんか?
私立の難関小学校は、『姿勢が良くてルールの守れる子が成績の良くなる確率が高い。』事を知っています。
お行儀!姿勢!となぜ大人たちが口やかましく言うのか、早く子ども達にわかって欲しいですね。

 ある有名な学習塾の先生がおっしゃっていたのですが、ルールの守れない子は特に算数の力をつけるのにかなりな労力を要するそうです。
単純に、歩きながら物を食べないなどの普通の約束レベルの事すら守れない子は、当然算数のルールや意味、手順を正しく理解する事は困難でしょう。
【自我が強く、わがままな子】は普段の生活におけるルール作りにひと工夫する必要があり、自我の強い子=算数の力が弱いという事ではありません。幼児性が抜けた途端に算数力がグンと上がる子もいますし、我儘なのも、個々の成長課程の時期的、一時的な物である場合も考えられます。うちの子は頭が固い、強情だから伸びない…という、後ろ向きな結論で締めないように。難しい性格でも、まわりの人間が理解し、適切なケアをしてあげれば、変えられる要素は充分あるのです。
 自我は生後6ヶ月頃からどんどん芽生えはじめ、日々成長していきます。そして3歳~8歳あたりの時期は、言語知識の習得と人格形成の2つの切り口で影響を受けやすい時期となります。正に今、我が子はそのど真ん中にいるのです…。できる範囲でできる限りそばにいて、できる範囲でできる限り見てあげ、気づける範囲で気づける限り気づいてやり、愛情を注ぎましょう。これは、子どもファーストになりなさい、甘やかしなさい、と言う意味では全くありません。学力を視点にした話なのです。『愛情=甘やかす事ではない。』『愛情=存在を認める。居場所を与える。』『愛情=なるべくそばにいてあげる。』という事で、【精神の成長と情緒の安定】を促すものです。学力はピラミッドの上部であり、親の役割とは、育つ時期によって得られる精神の成長と、変わらない情緒の安定のための存在という、能力開花における、幼児期の土台中の土台を形成させる上で重要な部分の1段目となります。『うちの家系は数学が苦手だから…』は一旦封印しましょう。
 次に重要なのは、第3者となる専門家の見解とアドバイスです。この場合我々塾の講師がそれにあたります。子どもの事は親が一番知っているはずなのですが、目の前の我が子は生まれてまだ数年しか経っていません。と言う事は親も親になって4~5年ですから親が気づかない部分(気づけない部分)というのも沢山存在するわけです。一例ですが、我が子は学習障害ではないかなど、なかなか相談できない悩みが、実は普通にどの家庭でも同じようにあり、その原因は9割、目や耳や鼻にあり、ビジョントレーニングや耳鼻科などで解決する身体的な原因である事の方が多いという事です。とてもデリケートな心の悩みなので気軽に相談できる事ではありませんが、早く相談してくれていれば早い時点で解決できていたのに、いつまでも自分達だけで悶々としていた結果、年長の7月くらいまで無駄な時間を費やしてしまい伸び切らなかったという事も少なくはありません。『頭が悪い・努力が足りない』など偏った決めつけではなく、算数力をあげていき、なおかつ算数好きな子にするために、まず睡眠時間や食事など現在の生活習慣やリズムがおかしくないか見極めましょう。そして次に時間をかけて子どもを見ましょう。その子にあった方法は必ずありますよ。持って生まれたそれぞれの特性など、要因はたくさんあると思いますが、情報を探し色々試すのです。すぐに動ける親のフットワークの軽さこそが、子どもを救う決め手になるのです。子ども自身に対しては結果をすぐに期待せず、出来るのを待ってあげてください。諦めさえしなければ1歩ずつ必ず進みます。時間をかけて真剣に見てあげる事、そして第3者の視点をうまく取り入れる事、まわりとのチーム連携こそが大事な2つめのポイントです。お母さんだけ、両親だけでは限界があるのです。また、親の自己過信も、子どもを苦しませる原因である事も知っておきましょう。『私は完璧な子育てをしています。』と思っている方のお子さんこそ苦しんでいるかもしれません。症状は一緒でも原因はそれぞれで、遺伝子も環境も同じ兄弟なのに親の言う事を聞く子と全く聞かない子は存在します。距離を置いて見る事が出来る、血のつながらない第3者こそが頼りになる時なのです。我々は合格するための情報提供が役割です。しかし授業だけではなく、ご父母と子どもを理想的に向き合わせるアドバイスをする事も重要な役割だと思っています。長い時間と深い愛情、そして多くの知識によって、わが子に合った、素直な心にさせる最高の言葉は導き出されます。我が子にハッと気づかせるきっかけや言葉とは何か?それをさがすのが教育(能力を引き出すこと)の真髄です。どこにでもあるマニュアル言葉では、十分に引き出すことはできません。まずは、自分を伸ばすオリジナルの方法を、自分で見つけられる人間に育てる為に、最低でも10歳くらいまでは親の娯楽の時間を犠牲にして、子どもと向き合う時間をつくりましょう。簡単なようで難しい、一緒にいてあげる事が最高の愛情だと思います。

塾長メモ④ 家庭学習

◆家庭学習について

家庭学習と言えば、ペーパー学習から絵画工作、お手伝いや身の回りの事などその分野は様々ですが、志望校に合わせてこれらを管理する事は、親としての重要な役割のひとつになります。良い意味で『家庭は自分のペース』、『授業は全体のペース』と捉えましょう。
小学校受験の準備もいよいよ本番になりました。この受験準備は、子どもの長い勉強人生のスタートラインです。我が子のこれからの人格形成を考える上でも、『小学校受験』というイベントが効果的に『前向きな自我の確立』につながるように上手に引っ張ってあげましょう。

子どもがペーパーの要領を得る為には、継続的な家庭学習が必要となります。授業だけ受けて進歩する物ではありません。まず主要な分野となる『姿勢・筆圧』『数』『図形』『常識』『記憶』『推理』の土台を築かなければ応用問題を解く事が出来ないばかりか、無駄な時間を費やすだけになってしまいます。市販の簡単な問題集レベルは本来なら3~4歳までにスラスラ解ける程度まで出来ておくことが目安です。5歳6歳で点図形の間違いが頻繁にあるようでは準備段階ですでに遅れをとっています。
家庭学習のペースはあくまで『自分のペース』が基本ですが、いつまでも楽なペースだけでやっていても、高い合格基準には追いつく事はできません。授業に参加した時、ご父母では無く、子ども自身が『これじゃダメだ。もっとやんなくちゃ!!』と思えた時に本当の成長があります。人間の行動は全て生命の維持を優先するプログラムに基づいています。本当に頑張ったとき、手を抜いたとき、やる気が出ないときと言うものは必ずあります。この場合、親がちゃんとペースメーカーになり、子どもを見てあげていないと、不用意な言葉で小さな心を傷つけてしまうこともありますので、常に我が子を見ておくこと、理解してあげる事が家庭学習の要となります。

人間の世界で精神面の無菌状態というのはありません。人間は弱い生き物ではなく、様々な理不尽や不条理を受け入れ、強く生きる事が可能です。ストレスを乗り越える術を持っているのです。達成感やストレス、調子の良いとき悪いときは表裏一体で、何事も素直に受け止め、要領よく受け流せる強さを養っていくのです。進化する為に必要なストレスがあるのです。そして、色々な事が起こる人生の中で、何より一番心の慰めとなるのは、『自分をわかってくれる人の存在』です。この場合、愛する我が子を一番理解しているのはご父母になるでしょう。
ご父母こそ、子どもにとって一番の理解者であるべきなのです。
子どもを潰してしまう(※)原因は、そのほとんどは、我が子がよく見えていない親の言動です。
※潰れる→勉強に対する意欲や希望が消失してしまうこと。

とりあえず今回はペーパーのお話だけでしたが、幼児の成績が座学だけで上がると考えないようにしましょう。幼さを取り除き、子ども自身が責任を持って生活する環境作りがまず大きな土台になると思って下さい。

今、良い意味で前に進んでいる人も、いずれどこかで不調や苦手分野でつまずく事もあると思いますが、原因は知識と経験不足や精神年齢の発達段階と言った、親の姿勢や関わり方が原因のほとんどです。また前述したように視覚機能の成長段階の差で出来ないことがいっぱいあるのも当たり前なのです。焦らずに幅広い学習と経験をコツコツと積み重ねていきましょう。
受験準備を始めたばかりで自信ややる気がまだイマイチな人は、家庭学習の習慣だけでもしっかり根付くよう、自分のペースで頑張れることを第一目標に日々の学習を積み重ねてください。勉強は、脳を毎日使うことで効果的に習熟度が上がります。1週間に1回で2時間まとめてやるより、1日20分を毎日繰り返す方がはるかに勉強脳を育てます。ペースメーカーはご父母自身ですが、やりたがらない我が子に対してある程度の厳しいアプローチはこれから必要になって来るでしょう。受験の世界においては『甘い親より、鬼に徹することのできる親の方が、しっかり結果を残しています。』試験には倍率があり、足並みが揃っている事はありません。特に3倍を超える小学校を受ける方は、この時期だからこそ、早く我が子の学習のペースを築いていきましょう。実力の差と言うより、心がけの差の方が重要です。問題を解くコツやペースが定着してくるまであともう一息です。今の実力は今の実力で受け止め、目の前にある一歩の進化を目指し、それを積み重ねた人こそが、見せかけでは無い本当の実力を身につけます。

『先生、良い方法はないですか?』とよく聞かれます。

→『良い方法はたくさんあるのですが、楽な方法はひとつもありませんよ。』

塾長メモ③ 壁を乗り越える

 

  • 『壁』を乗り越える。

小学校受験は限られた時間で志望校に合わせた実力が付くよう、子どもを仕上げなければならない時があります。4歳までに身の回りの事が自分でしっかり出来て、話の理解が早く、メンタルも自律できている子であれば、ほとんど壁はありませんが、理解力が未熟、運動能力が未熟、家ではできるのに授業やテストでは結果が伴わないなど、多くの子どもたちにそれぞれの『壁』が立ちはだかる時期になってきました。もっとも小学校受験程度では『壁』なんて全く無いと言う方もいらっしゃると思いますが、そういう方もいずれどこかで壁は訪れます。今回は壁に今まさにぶち当たっている方から、ずーっと壁が立ちはだかっている方、まだ壁が無いと言う方まで是非読んで頂きたい内容です。皆様の参考となれば幸いです。

最初のうちは『楽しい』『面白い』などの動機で子どもは習い事や勉強を始められます。そして、回数を重ねて行くにつれ、乗り越えなければならない苦手分野の克服や、高い水準での成績維持といった『壁』が必ず誰にでも出現します。受験の場合、大人達(ご父母や講師)も、子どもたちを点数や理解度の部分で見る事が多くなります。その『壁』を1日も早く克服しなければまわりに置いていかれ、『合格』が無いものと思いこみ、焦ってしまうのです。

まず、冷静に把握しておかなければならない事があります。

→その『壁』は、大人達の勝手な妄想が過剰にイメージされた物ではないか。

(正しい情報を把握し、子どもをちゃんと見ているか)

→他のお友達と比べ、否定的に我が子を見てしまうのが、基本姿勢になってきていないか。

(人は人、自分は自分です。無い物ねだりをせず、今向き合うべき事を見極める。)

→『正解を書かせる、言わせる指導』へ転落していないか。

(正解は考えさせる指導です。しかるべき事にしっかり時間をかけるのです。)

『壁』は人間のスキルアップの為の大きなきっかけであり、誰にでも必ず訪れます。そして未熟な大人がこういったマイナス行動や、くじけてしまう心を誘発する要因を作ってしまいます。まず、『何度言っても子どもがわからない』『何回練習してもできない』と言い訳をする大人にはならないでくださいね。大人でも7回以上言わないと伝わらない物ですし、10回以上練習しなければできるようになりません。子どもだったら最低でも20回以上同じ事を言い続け、繰り返すことを前提に向き合って欲しいと思います。結局『知っていてプラスに関わる』のか、『知らずにマイナスに関わる』のかで教育効果はたちまち反転してしまいます。『壁にぶち当たった時』こそが、人間の限界値を上昇させる絶好のチャンスなのです。ずーっと壁があった方は、ずーっとチャンスがあったのですが、5~6回程度で諦めていた結果、ずーっとチャンスタイム中のままだったわけです。

  • 『壁にあたったときこそレベルアップのチャンスがある』と常に前向きに考えます。
  • 大人側が『伸びない我が子の原因は、大人側の未熟さである』と心に据え、謙虚で、冷静で、前向きな分析を行います。時間をかけて向き合う物と割り切ります。
  • 発想は良い方へ転換し、見る視点は感動する視点に切り替えていきましょう。

生まれて間もない赤ん坊に『はい、あなた。立ってこの赤い方の線をスキップしなさい。』とは当然言いません。けれども我々は、時に5歳の子ども達に、もしかしたら今の自分でさえも出来るかどうかわからない事を要求する事もあります。子どもをよく見ずに、おかしな関わりをしてしまう大人たち自身は、『壁』を通り過ぎ『害悪』になってしまいます。まず1番の未熟者は子どもではなく親である自分自身である事に気づきましょう。月並みですが、その子どもが5歳なら、その子の親になって5年目のあなたも、その子の親として5歳なのです。

子どもができないとき、否定する事も特訓時間を増やす事も悪いことではありません。しかし、それだけでなく、わが子のけなげな努力から生まれた『小さな変化』に気付き、誉め言葉、喜び言葉など感動や応援の言葉を発し、良い方向へ、気持ちもしっかり盛り上げていきましょう。苦しい時間は誰にでも訪れます。苦しい時間の乗り越え方を工夫できる人は、人生の勝者になるでしょう。苦しい時間は未来への投資なのです。

 

 

新春特別マザーリング 『あたまがいいね!!』

『あたまがいいね!』

①記憶力と知識の豊富な…【勉強のできる人】

②処理能力が高い…【頭の回転が速い人】

③無駄や、失敗が少ない…【要領の良い人】

④慎重さこそが強さになる…【落ち着いている人】

⑤すべてをプラスに受け止め、成功へつなぐ…【前向きな人】

⑥不可能を可能にする…【あきらめない人】

⑦素直な心が凄さの秘訣…【頭の柔らかい人】

⑧アイデアやセンスなど…【目の付け所が良い人】

⑨先見性やヒラメキのある…【予測できる人】

⑩モノづくりができる…【創造する人】

⑪常に考える…【進化する人】

⑫人を笑わせる事が出来る…【おもしろい人】

⑬他人を立てられる…【組織に必要な人】

⑭他人のせいにしない…【組織をまとめる人】

⑮人生を楽しめる…【心の広い人】

⑯大切な家族・仲間がいる…【幸福な人】

⑰人助けができる、他人を幸せに出来る…【神様に選ばれた人】

 

いろんな『あたまがいい』を挙げてみました。

当然ですが、学歴や学力だけで人生が全てうまくいくとは限りませんね。しかしそれが無ければ社会の第一線では信用を得られません。学歴をつける事はあくまで最低限の【信用の土台】です。

人間の脳は『明晰な頭脳』が強くなりすぎると、『やさしい頭脳』が徐々に排除されていき、思いやりや感動の度合いが少なくなると言われています。行き過ぎると【勉強は出来るけど人間社会には適応しにくく】なります。だからといって情緒を優先しすぎても、弱い心に溢れ【おっとり怠け者】になってしまいます。やさしさはバランスやメリハリを考えないとただの弱さになります。では、バランス良く育てると…、【特徴の無い平凡な人間】とこれまた言われかねません。正しい答えはひとつでは無いからこそ、自分で答えを出せる力が必要です。

これからの子育ては、①②に加え、③~⑰のように教科書で勉強できない【非認知能力】にも注目が集まります。これからは凄まじい環境変化と技術進化に適応しなければなりません。今から10~20年後の未来は、江戸時代から平成まで一気に跳んで来るぐらいのスピード進化がある事でしょう。我々の子どもたちには、新時代の【未来脳】を育てていく必要があると思っています。持って生まれた遺伝や素質だけに頼らず、それを育てて行くきっかけや環境をいかに物理面・精神面ともに大人が与えてあげられるかです。頭脳型、情緒型、バランス型、大賢者型…。スマートに生きても他人の事を思いやれない人間になるか、不器用で失敗ばかりでも、一生懸命生きぬいて、思いやりの心が豊かな人間になるか…。『自分らしく生きていく』の意味も多様化していきます。【未来脳】には、それぞれが目指す目標があり、決まったゴールはありません。

 

何かを頑張らせる事、そして『あたまがいいね!』って褒めてあげる事、この2つは必ずセットで行ってください。アジュライトこどもスクールは、その瞬間こそが【脳の進化する瞬間】だと思っています。

塾長メモ② 受験のための心がけ

『受験のための心がけ』

人間は弱いもので、小さな石ころにつまづき、長い時間起き上がれないものです。

人間は成長する為に時間がかかる生きものです。大人も子どもも同じです。

秋の本番まで残り10ヶ月です。特に小学校受験が初めての方には落とし穴の多い10ヶ月です。

受験の世界に潜む【危険な落とし穴】を回避する為の心がけですのでしっかり読み込んで下さいね。

1.『不合格』に対する心がけ

どのような結果が出たとしても、目標に向かい、強い意志とチカラをつけた我が子はまるまる存在します。

心の弱い人に共通するのは、『この子はどうせやってもダメだろう。』という心で、できる努力と進化にブレーキ

をかけてしまう事です。我が子がどういう状態だとしても、とにかく自分達を信じて、今自分達のできる努力を積み重ねてみましょう。教室の先生に言われたことを素直にやってみましょう。今出来なくても良いのです。心の強い方は子どもの成長が螺旋階段であることをよくわかっているので、焦らずにじっくり努力を積み重ねていきます。ご縁が頂けなかったとしても、目標に向かって頑張った家族の時間、我が子の努力を『無駄な努力だった。』『この子には向いていなかった。』などと否定せず、全ての結果はその先の大きな成功に導かれる為であることを知っています。

2.『成功』とは?『失敗』とは?の心がけ

・・・我が子は就学前の幼児ですが、だからといって子ども扱いをしないことが大切です。

一人の人間として向き合う事が大切な心がけです。

『出来なくても良い』を言う時はその子が本当に頑張ったあとに言います。

『出来なければならない』を言った時は、親子で一緒に頑張ります。そして成功しても失敗しても

『よく頑張ったね。このあとチャンスは何度もあるから。また一緒に頑張ろうね。』と言ってあげましょう。

また、『失敗』や『間違い』という言葉の使い方は慎重にしましょう。子どもは失敗や間違いを【悪いこと】と思いがちです。まず先に親子で『失敗』や『間違い』の意味を共通認識します。

『成功や正解』はすぐには現れません。失敗や間違いを繰り返さなければ現れてきません。

そして、『子どもの失敗や間違いは、悪いことではありません。次回成功(正解)するための大切な階段』です。

3.受験のための『時間』の心がけ

1日24時間…使い方によっては色々なことが可能な奇蹟の時間です。

受験のこと以外にも子どもを伸ばすヒントは沢山あります。視野を広く持ち、思ったことはその時すぐに実行し

ましょう。【今度やる・明日やる・来月やる・4月からやる】と言っている人は、結局やりません。

残りはたったの10ヶ月です。時間が少ない事に気づき、メリハリをしっかり付けて過ごしましょう。

4.受験のための『言葉』の心がけ

つい、その場の気持ちから出てしまった後ろ向きな言葉でも、その大半が現実の事となります。

言い訳や不平不満、相手へのダメ出しばかりでは、運も流れも閃きも全く味方につきません。

『ありがとう』『ベストをつくそう』などの前向きな言葉は、言っても言われても気持ちの良いものですし、必ず結果として反映されます。

5.受験のための『家族』の心がけ

幼児期は特に『家族』が情緒を左右します。父が母を気遣い、母が子どもをいたわれば、自然と子どもは父親を

を敬うようになります。父が母に向き合わない、母は子どものせいにすると、子どもは前向きに取り組むことが非常に難しくなります。子どもが前向きに取り組めない受験は結果が出にくいものです。『家族』と言うチームでのかかわりを大切に、何でも話せる相手が『家族』でありますように。