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2021秋 入試考察

【祝!!慶應義塾 幼稚舎 横浜初等部合格!!】

今年も小学校受験最大の天王山、慶應義塾幼稚舎と、慶應義塾横浜初等部の合格者がアジュライトからでました。

どちらも精華塾に在籍していた子で、コネ無しの正々堂々実力合格です!!

当塾の精華塾コースは精華小に特化した指導内容で組まれてはおりますが、この10年間で精華塾から慶應幼稚舎・早稲田・暁星・青学・聖心・横浜雙葉など多くの併願合格のご報告を頂いております。精華塾のカリキュラムは合格だけを目標とするのではなく、その先に狙いを定めて人間形成と能力を高めることを重視し作成してきました。ご家庭によっては1校のみ受験し、ご縁が頂けなかった場合は公立小という方針で準備をされる方もいらっしゃいます。また何が起こるか当日まで分からないのが受験です。小学校受験は長い人生において通過点でしかありませんから、脳が柔軟な幼少期だからこそ将来に結びつく教育ができると考えています。精華塾の子どもたちは、どこの学校を受けても、『アジュライトの方がよっぽど難しかった。』と言います。思考力とメンタルをこの時期にしっかり鍛えることが、必ずその後の目標達成に生きてきます。今後は、新年度から新しく新設された【総合難関クラス】を筆頭に、精華塾、年長Aの3コースで最難関校群にチャレンジする態勢が整いましたので、ぜひ先輩達に続いて欲しいと思います!!

【2021精華小学校】

今年度の精華小学校の試験では東京からの志願者が昨年よりも増え、約4倍の関門となりました。都内からの志願者に関しては、増えたというより戻ってきたという表現が適しているかも知れませんが、昨年はコロナ禍1年目の為、都内からの志願者が少なくなってしまったようでした。昨年に続き、女子の併願も横浜雙葉や洗足学園が全て受験できるパターンが発生しましたので、男女ともに正規合格のハードルは一気に跳ね上がり、どの塾でもおそらく成績上位者でなければ厳しかった印象です。アジュライトでも例年であれば充分正規合格を取れる成績の子が補欠になり、補欠合格をいただける子が不合格と波乱含みの結果となりましたが、2名の補欠も11月中に繰り上がり、21名中14名の正規合格という結果に至りました。精華小の4倍は、神奈川在住の方でも都内の難関校を受験される強者達の集まる4倍です。残念だった方々も、国大など、それぞれ行き先も決まったと思いますが、最後まで諦めずに力を伸ばした結果ですので、胸を張って新しい第1歩を踏み出してください。本当にお疲れ様でした。

さて、今年の精華小試験当日の内容ですが、例年通りペーパー・絵画・巧緻性・運動・個別・行動観察が出題されました。

気になるペーパーの内容は、立体図形の絵柄を当てる推理、ロボットの位置移動、形の置き換え(カードの表裏)推理、点図形(巧緻性)の4枚が出されました。どの課題も精神年齢と習熟度の高い子が得点できる工夫がなされており、勘違いや思い込みで1枚まるごと全滅したパターンが続出したように見受けられます。絵画は話の記憶を行った後に条件に合った絵を描くパターンでしたが、今年は野菜の運動会のお話で4種類の野菜のゴールした順番や顔の表情を表現する細かい情報を聞き取れる力が必要となりました。運動は2本のゴムを跳んだりくぐったりしながら走る課題と色指示のジャンプ運動、バドミントンのシャトル投げなどが出題されました。どれもある程度事前に練習しておかないと5~6歳の子ではいきなり高得点が狙えない内容となりました。話作りは公園で遊ぶ動物たちの話で、今年も道徳的な観点から心情を話すパターンでしたので、精神年齢や経験値の高さが問われる課題になったと思われます。併願をされる方も精華小の特徴的なクセをしっかり押さえておくことが重要となります。○○学校の準備をしていれば大丈夫と言う事はありませんのでしっかり対策をしておきましょう。

アジュライトでは、精華小開催のテストや講習を年間9回行います。精華小を第一志望にされている方にとってアジュライトの精華塾はどこよりも最高のコースになりますので、是非一度テストや体験授業にいらしてください。

 

【2021青山学院横浜英和小学校】

今年から青山学院横浜英和小学校は、幼稚園からの内部試験も小学校が行う事になりました。内部試験ではペーパー・親子面接、外部試験ではペーパー・運動・親子面接が行われました。内進も外部もペーパーの解答形式や内容が他と違ったかなりクセのある内容に変わっています。特に女の子に人気が高く、今年も外部試験の倍率は8倍を超えた印象です。内部試験ではペーパーと面接が行われました。例年なら内部推薦があれば大丈夫な印象でしたが、今年はダメだった方もいらしたと言うお話は伺っております。アジュライトの年長Aコースからは、内進1名、外部1名の合格を頂きました。2年連続合格率100%という素晴らしい結果が出せましたし、この5年間でも、9名中8名合格を頂いております。今年は工作や集団行動がありませんでしたが、兄弟姉妹や関係者ばかり優先ではなく、当日点と面接との総合点でジャッジされたのではないでしょうか。ペーパーと面接をしっかりと高いレベルに合わせ準備を進められた結果と思っております。アジュライト生は特に面接練習を繰り返し行い、細かいところの修正を重ねてもらいました。敷居の高い印象の学校ですが、来年度以降も今年のような基準で取って頂けるなら全ての方にチャンスのある難関校だと思います。アジュライトでは外部の方は総合難関コース、内進の方は年長Aコースで準備をして頂いております。青山学院横浜英和を第一志望にされている方はぜひ一度体験にお越し下さい。

【2021国大附属横浜小学校】

今年の国大附属横浜小は男女ともに事前抽選はありませんでした。一部では、慶應義塾横浜初等部の試験と完全に日程が被ってしまった為とも言われていますが、コロナ禍による私学人気が影響したとも言われています。いずれにせよ、今年は例年に比べかなり人数の減った試験であった事は確かで、男子251名、女子225名の受験、当日欠席も加味すると、男子230名前後、女子は200名強と考えられます。例年通り一次選考はペーパーと面接・待機活動、二次選考は行動観察・待機活動でした。必ずしも高得点の子を上から順番に取るわけではないので、全ての方にチャンスありの学校だと思います。一次選考で高得点を取っても二次選考でまたランダムに削られてしまう事もあり、低得点でも二次選考を通過できるというメリットもある学校です。やはり、ご縁という要素が非情に高い学校であることは変わりありません。高得点を取っておいた方が相対的に有利に進むようには見えますが、全ての方にチャンスのある学校という表現が相応しいと思います。ペーパーの強い子が、とかコミュニケーションの上手な子がとか、試験官の先生の好みがとか色々言われますが、通過する概念は様々あると見ておきましょう。

さて、一次選考のペーパーですが、昨年大きく内容が変わった事に対して、アジュライトではペーパーの準備を周到に進めて参りました。1ページ目の積み木の問題は、子どもたちから聞き取っても『ん?』と思うような、いつもとは違った切り口で出題されました。あとは例年通りの問題ばかりで、昨年のような難解な出題はなかったように見えました。昨年の28点満点、高い能力を求められる図形や推理の問題に対し、今年は20点満点で内容も例年通り、その分面接や待機時間の様子に比重が移ったとも考えられます。面接もいつも通りのシンプルな内容でした。

しかし、今年の一次選考では、いきなりほぼ半分(約120名前後)に削られてしまうという大波乱が起こりました。例年であれば150~160名は通過というところです。アジュライトは11名中9名が一次選考を通過しました。二次選考は洗濯ばさみを使った創作活動が個別と集団で行われました。120名から70名前後に絞られ、最後の三次抽選・・・。結果的にアジュライトは11名受験の7名二次通過、5名合格、1名繰り上がり待ちです。今もこの生徒の繰り上がりを祈りながら過ごす毎日です。

アジュライトこどもスクールは開塾以来10年間で、国大横浜小に198名受験し、二次通過117名という超高確率の実績を出しております。横浜国大附属横浜小学校を目指すならぜひアジュライトにお越し下さい。体験授業は毎週可能です。

 

【新年長の皆様へ】

当塾の通常ホームクラスは3種類、総合難関、精華塾、年長Aの3コースがあります。

今回はこの新年度から新設された『総合難関クラス』と期間限定の単科ゼミ『行動言語面接ゼミ』『脳を使う受験絵画と工作』の説明をさせて頂きます。アジュライトはおかげさまで10周年を迎えました。この10年間は敢えて精華小と国大横浜小の2校にこだわっておりました。それは、塾長自身にとって高い合格率を保証できる学校だったからです。大手の幼児教室から独立しアジュライトを設立しましたが、この10年間は、精華小と国大横浜小にスポットを当てて教室運営をしており、高い合格率を10年間維持して参りました。その間、その他の難関校に関しても、毎年沢山の方に併願いただき、実績を積み上げ、データ収集(合格者や出題内容、実力と合格の相関性)と分析を行って参りました。

そして、10年目の節目に満を持してご案内するのが、今回新設された『総合難関クラス』と単科ゼミ『行動言語面接ゼミ』『脳を使う受験絵画と工作』です。

小学校受験、特に慶應幼稚舎をはじめとする最難関校については、どんなによく出来るお子さんでも、実力+ご縁+タイミングという、3つの要素が絡み合う絶妙な高い壁があります。さらに幼児の一発試験という、予測不能な上に学校ごとの基準も様々です。我々は独自にたどり着いた難関校合格の答えがあります。その答えを今回新設された『総合難関クラス』と単科ゼミ『行動言語面接ゼミ』『脳を使う受験絵画と工作』にふんだんに詰め込みました。限られた人だけでは無く、少ない確率の中に見いだすことの可能な最難関校合格へのオリジナルストーリーを作り上げる事が可能であるということです。最難関校群においては、確かに関係者有利という概念は拭いきれませんが、同時にフリーで獲得できる枠は、少なからずとも必ず存在する事も明らかであります。自分を信じ、徹底した合格作戦を貫く強い意志をお持ちの方は,ぜひアジュライトの門を叩いてください。そのような方々のために作られたのが今回の新しい3コースになります。

試験に集中出来る高い精神力を幼児に身につけさせる事の難しさは言うまでもありません。しかし、個々にある、そこに行きつくまでに費やした親の時間と労力、流した涙の量は、決して裏切りません。そして最大限の努力をもってしても結果が出せない厳しい世界であっても、自分を信じて努力を続ける事がその子にとっての【大正解】であると考えてください。しっかり準備するというのは、やはり親と子どもの心と心、目標と意志が1本の太い絆として繋がっている事です。これから我が子の小学校受験をお考えのご父母様、真実は目に見える物だけではありません。点数や見栄えだけにこだわりすぎず、小学校受験が我が子にとって良き人生の経験と自身への教訓になることを念頭に置きましょう。それこそが結果につながる重要な心構えです。

2021年の年長の皆様へ

たくさんの笑顔とたくさんの合格報告、そしてたくさんの時間を使って最後までご信頼を賜り、誠にありがとうございました。

今年もコロナ禍で不自由な状況に見舞われながら、手探り状態での受験となりましたね。本当にお疲れ様でした!

皆様がそれぞれ進まれる道に、意味のある、大切な未来が待っています。小学校生活が始まれば気持ちがリセットされますので、また新しい目標に向かい、家族で支え合って行きましょう。長い人生です。第一志望が残念だった方も、前を向き、前向きに受け止める『良い心の習慣』を継続し、我が子達にこの先100年に及ぶ長い人生の大航海を悔いなく生き抜いてもらいましょうね。

時代を創り、困難を切り拓き、人々を導くのは、我々の子どもたちですよ!!!

塾長メモ① 親子関係

  • 親子関係と教育

親より知識も人生経験も乏しい我が子がいずれ就学や就職・結婚など人生の判断をする時がやって来ます。人生は本人以外、誰の物でもありませんが、知識や経験が乏しいまま、勝手に判断されることは親として避けたい事実です。

我が子を信頼して見守る事ができるよう、幼少からの家庭でのしつけや・啓蒙は非常に大切なのです。これからの世の中、著しい格差社会が予想されます。昔に比べ、親が子どもの教育環境にレールを敷いてあげる考え方は更に必要となってきました。

小学校受験をする理由のひとつに『子どもの将来の為』というものがあると思いますが、人生を大きく左右する要因は、もちろん学歴だけではなく、良い人との出会いや、それによる価値観や考え方の定着、物事の善悪の土台などもあげられます。『教育環境の選択』特に12歳ぐらいまでは、脳科学的には『言語と情緒の感受性期』と言い、この時期に育まれる教養や人間性、価値観は、人生においてかなり深い影響力を及ぼします。

まずは我が家の教育方針を、可能ならば子ども自身も含め家族で話し合う機会をこれから多く持って下さい。答えは今出なくても良いので、まずはそのようなテーマを家族で話し合う場を多く設けていきましょう。良い親子関係(人間関係)とは『向かい合って話し合う事ができる関係』です。

  • 親が決定権を持つ事の意味

よく3~4歳の子のお母様に子どもが言うことをきかないと相談されます。

聞きわけのよい子が全て【良い子】とは思いませんが、関わり方には気をつけておかないと改善する事は難しい場合も出てくるでしょう。最悪4~5年どころか一生悩む事すらあるのです。そもそも、『親に反抗する。』という行為は、そのほとんどが親に甘え、依存している行動である事が多いです。思い通りに親が関わってあげて、それが当たり前となって社会に出た場合、我が子のまわりにいる他人が苦労の連続になることは明白です。成長とともに多少の変化はあるかも知れませんが、必ずしも時間が解決してくれるわけではありません。甘えん坊さんは一生、甘えん坊さんです。親子関係に悩む方々のほとんどは幼児期の、このパターンからはじまります。『いつ一線を引くのか。強引にでも親が決定を下し、それを貫き通し、受け入れさせる事の出来る親子関係の始まりをいつ作るのか?』それは早ければ早いほど効果が高く、遅ければ遅いほど改善が難しくなります。子どもがかわいいからと、子どものわがままを全て許すと、子どもが大きくなってから人間関係や親子関係で苦しむ事は明白です。一生親が全てフォローしてあげられるのなら良いのですが、とりあえず子どもが7~8歳になった頃では、容易な修正は不可能になると思います。受験準備を始められたのなら、今のうちから少しずつ改善していきましょう。

幼児期に親が優柔不断であることこそ、双方にとって不幸の極みです。一度決めたこと、強引に親の意見・考えを通す事、鬼に徹すること、例えそれが矛盾していてもその子にとっては、みんなで決めたルールを守る事の重要さや、社会に出てから世の中の、もっとおかしな矛盾を受け入れる強い心をつける上でも大切な事です。親の威厳と信頼関係は幼児期から育てる事が重要で、なかなか後からは付けられないものなのです。人の意見が聞ける、『素直に聞く耳を持てる人間』になるためにも、親が真剣に考えた上、『強引な決定権』は持って下さい。当然ですが、暴力や脅迫まがいの方法を取って押さえつける事の無いように。我が子は子どもではありません。人間ですから。

…しかし、無邪気な表情で甘えて来る我が子を見ると切り替えるのも難しいものですね…。

心を鬼にする瞬間は誰のために、いつ必要なのかをよく考えて判断しましょう。