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塾長メモ④ 家庭学習

投稿日:2022年3月4日(金)

◆家庭学習について

家庭学習と言えば、ペーパー学習から絵画工作、お手伝いや身の回りの事などその分野は様々ですが、志望校に合わせてこれらを管理する事は、親としての重要な役割のひとつになります。良い意味で『家庭は自分のペース』、『授業は全体のペース』と捉えましょう。
小学校受験の準備もいよいよ本番になりました。この受験準備は、子どもの長い勉強人生のスタートラインです。我が子のこれからの人格形成を考える上でも、『小学校受験』というイベントが効果的に『前向きな自我の確立』につながるように上手に引っ張ってあげましょう。

子どもがペーパーの要領を得る為には、継続的な家庭学習が必要となります。授業だけ受けて進歩する物ではありません。まず主要な分野となる『姿勢・筆圧』『数』『図形』『常識』『記憶』『推理』の土台を築かなければ応用問題を解く事が出来ないばかりか、無駄な時間を費やすだけになってしまいます。市販の簡単な問題集レベルは本来なら3~4歳までにスラスラ解ける程度まで出来ておくことが目安です。5歳6歳で点図形の間違いが頻繁にあるようでは準備段階ですでに遅れをとっています。
家庭学習のペースはあくまで『自分のペース』が基本ですが、いつまでも楽なペースだけでやっていても、高い合格基準には追いつく事はできません。授業に参加した時、ご父母では無く、子ども自身が『これじゃダメだ。もっとやんなくちゃ!!』と思えた時に本当の成長があります。人間の行動は全て生命の維持を優先するプログラムに基づいています。本当に頑張ったとき、手を抜いたとき、やる気が出ないときと言うものは必ずあります。この場合、親がちゃんとペースメーカーになり、子どもを見てあげていないと、不用意な言葉で小さな心を傷つけてしまうこともありますので、常に我が子を見ておくこと、理解してあげる事が家庭学習の要となります。

人間の世界で精神面の無菌状態というのはありません。人間は弱い生き物ではなく、様々な理不尽や不条理を受け入れ、強く生きる事が可能です。ストレスを乗り越える術を持っているのです。達成感やストレス、調子の良いとき悪いときは表裏一体で、何事も素直に受け止め、要領よく受け流せる強さを養っていくのです。進化する為に必要なストレスがあるのです。そして、色々な事が起こる人生の中で、何より一番心の慰めとなるのは、『自分をわかってくれる人の存在』です。この場合、愛する我が子を一番理解しているのはご父母になるでしょう。
ご父母こそ、子どもにとって一番の理解者であるべきなのです。
子どもを潰してしまう(※)原因は、そのほとんどは、我が子がよく見えていない親の言動です。
※潰れる→勉強に対する意欲や希望が消失してしまうこと。

とりあえず今回はペーパーのお話だけでしたが、幼児の成績が座学だけで上がると考えないようにしましょう。幼さを取り除き、子ども自身が責任を持って生活する環境作りがまず大きな土台になると思って下さい。

今、良い意味で前に進んでいる人も、いずれどこかで不調や苦手分野でつまずく事もあると思いますが、原因は知識と経験不足や精神年齢の発達段階と言った、親の姿勢や関わり方が原因のほとんどです。また前述したように視覚機能の成長段階の差で出来ないことがいっぱいあるのも当たり前なのです。焦らずに幅広い学習と経験をコツコツと積み重ねていきましょう。
受験準備を始めたばかりで自信ややる気がまだイマイチな人は、家庭学習の習慣だけでもしっかり根付くよう、自分のペースで頑張れることを第一目標に日々の学習を積み重ねてください。勉強は、脳を毎日使うことで効果的に習熟度が上がります。1週間に1回で2時間まとめてやるより、1日20分を毎日繰り返す方がはるかに勉強脳を育てます。ペースメーカーはご父母自身ですが、やりたがらない我が子に対してある程度の厳しいアプローチはこれから必要になって来るでしょう。受験の世界においては『甘い親より、鬼に徹することのできる親の方が、しっかり結果を残しています。』試験には倍率があり、足並みが揃っている事はありません。特に3倍を超える小学校を受ける方は、この時期だからこそ、早く我が子の学習のペースを築いていきましょう。実力の差と言うより、心がけの差の方が重要です。問題を解くコツやペースが定着してくるまであともう一息です。今の実力は今の実力で受け止め、目の前にある一歩の進化を目指し、それを積み重ねた人こそが、見せかけでは無い本当の実力を身につけます。

『先生、良い方法はないですか?』とよく聞かれます。

→『良い方法はたくさんあるのですが、楽な方法はひとつもありませんよ。』

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