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塾長メモ① 親子関係

投稿日:2021年11月30日(火)
  • 親子関係と教育

親より知識も人生経験も乏しい我が子がいずれ就学や就職・結婚など人生の判断をする時がやって来ます。人生は本人以外、誰の物でもありませんが、知識や経験が乏しいまま、勝手に判断されることは親として避けたい事実です。

我が子を信頼して見守る事ができるよう、幼少からの家庭でのしつけや・啓蒙は非常に大切なのです。これからの世の中、著しい格差社会が予想されます。昔に比べ、親が子どもの教育環境にレールを敷いてあげる考え方は更に必要となってきました。

小学校受験をする理由のひとつに『子どもの将来の為』というものがあると思いますが、人生を大きく左右する要因は、もちろん学歴だけではなく、良い人との出会いや、それによる価値観や考え方の定着、物事の善悪の土台などもあげられます。『教育環境の選択』特に12歳ぐらいまでは、脳科学的には『言語と情緒の感受性期』と言い、この時期に育まれる教養や人間性、価値観は、人生においてかなり深い影響力を及ぼします。

まずは我が家の教育方針を、可能ならば子ども自身も含め家族で話し合う機会をこれから多く持って下さい。答えは今出なくても良いので、まずはそのようなテーマを家族で話し合う場を多く設けていきましょう。良い親子関係(人間関係)とは『向かい合って話し合う事ができる関係』です。

  • 親が決定権を持つ事の意味

よく3~4歳の子のお母様に子どもが言うことをきかないと相談されます。

聞きわけのよい子が全て【良い子】とは思いませんが、関わり方には気をつけておかないと改善する事は難しい場合も出てくるでしょう。最悪4~5年どころか一生悩む事すらあるのです。そもそも、『親に反抗する。』という行為は、そのほとんどが親に甘え、依存している行動である事が多いです。思い通りに親が関わってあげて、それが当たり前となって社会に出た場合、我が子のまわりにいる他人が苦労の連続になることは明白です。成長とともに多少の変化はあるかも知れませんが、必ずしも時間が解決してくれるわけではありません。甘えん坊さんは一生、甘えん坊さんです。親子関係に悩む方々のほとんどは幼児期の、このパターンからはじまります。『いつ一線を引くのか。強引にでも親が決定を下し、それを貫き通し、受け入れさせる事の出来る親子関係の始まりをいつ作るのか?』それは早ければ早いほど効果が高く、遅ければ遅いほど改善が難しくなります。子どもがかわいいからと、子どものわがままを全て許すと、子どもが大きくなってから人間関係や親子関係で苦しむ事は明白です。一生親が全てフォローしてあげられるのなら良いのですが、とりあえず子どもが7~8歳になった頃では、容易な修正は不可能になると思います。受験準備を始められたのなら、今のうちから少しずつ改善していきましょう。

幼児期に親が優柔不断であることこそ、双方にとって不幸の極みです。一度決めたこと、強引に親の意見・考えを通す事、鬼に徹すること、例えそれが矛盾していてもその子にとっては、みんなで決めたルールを守る事の重要さや、社会に出てから世の中の、もっとおかしな矛盾を受け入れる強い心をつける上でも大切な事です。親の威厳と信頼関係は幼児期から育てる事が重要で、なかなか後からは付けられないものなのです。人の意見が聞ける、『素直に聞く耳を持てる人間』になるためにも、親が真剣に考えた上、『強引な決定権』は持って下さい。当然ですが、暴力や脅迫まがいの方法を取って押さえつける事の無いように。我が子は子どもではありません。人間ですから。

…しかし、無邪気な表情で甘えて来る我が子を見ると切り替えるのも難しいものですね…。

心を鬼にする瞬間は誰のために、いつ必要なのかをよく考えて判断しましょう。

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